様々な症状
頭痛には代表的なものとして、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
偏頭痛:
ズキンズキンと痛むタイプの頭痛で、多くは頭の片側に起こります。発作的に起こり吐き気を伴うことが多く、身体を動かすのが辛くなり、光や音の刺激で悪化したり(光過敏・音過敏)、匂いに敏感になったりします。前触れとして、視界に何かチラチラ・ギラギラするものが拡がったり、手足のしびれ・脱力を感じたりします。
緊張型頭痛:
肩こりなどの緊張に伴う頭痛です。頭痛の中で最も多いもので、重苦しく、締め付けられる感じがします。心理的・肉体的ストレスによって筋肉が緊張することによって起こると言われている頭痛です。
群発頭痛:
頭痛がある期間に集中して、片側の目の奥が強烈に痛むのが特徴で、同じ側の目や鼻に涙・鼻水・鼻づまりなどの症状を伴います。、毎日同じ時間に起こることがあり、夜中に頭痛で目覚めたりすることもあります。男性に多いのも特徴です。
頸椎椎間板ヘルニア:
椎間板は上下の頚椎を連結しており、ある程度の弾力がありますが、椎間板の中心にある髄核というゼリー状の組織が脊柱管に部分的または完全に突出し、椎間板の組織がこわれて、脊髄、神経根という神経を圧迫し、頸部に痛みや腕から手にかけてしびれが起こったりします。これが、頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれるものです。
頸椎捻挫:
首が鞭のようにしなり、それにつれて重い頭部が振られるためにおこる頸椎の関節の損傷です。
自動車の衝突事故でおこることが多いものです。
3つの型があり、
神経根型:
首の痛みや腕の知覚異常をおもな症状とするタイプです。
この症状は、椎間孔から出て腕のほうにのびている神経が、上下の頸椎に挟まれるためにおこるもので、くびを曲げたり、回したり、せきやくしゃみをしたときに強く感じるのが特徴です。
脊髄型:
下肢(かし)(脚(あし))のしびれ感や知覚異常など、くびよりも下肢の症状が目立つタイプで、歩きにくくなったり、便や尿が出にくくなったりすることもあります。
バレ・リーウー型(後部頸交感神経症候群):
後頭部やうなじの痛みとともに、めまい、耳鳴り、疲れ目、顔・腕・のどの知覚異常、声がれ、飲み込みにくい、胸が締めつけられるような感じなどの症状をともなうタイプです。これらの症状は、交感神経のはたらきが異常になったためのものです。
肩こり:
長時間、首や背中が緊張するような姿勢をとり続けたり、猫背、前かがみなどの姿勢の悪さなどが原因とされる。それらが原因で頭や腕を支える筋肉や、その周辺の筋肉の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。
肩関節周囲炎(五十肩):
老化と密接な関係にあり、肩関節の老化に伴う炎症が主原因とされています。肩関節の骨格は肩甲骨、腕の骨がある上腕骨、鎖骨の3つで構成され、その周りを筋肉が支えています。初期の急性期の段階では炎症をとることが大事になってきます。急性期を過ぎるとほっておくと動かさなかった筋肉が硬くなってしまい、関節の動きに制限が起きてしまします。
腱板断裂:
腱板とは肩甲骨から出る棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋という4つの筋肉が合わさって上腕骨につく腱のことをいいます。腱板のまわりには骨と骨をつなぐ強靭なの靭帯もあり、関節を安定させる役割をしています。この靭帯は、加齢とともにコラーゲンが少なくなり、水分が抜けて厚く硬くなります。この靭帯の厚く硬くなった部分によって腱がこすれ、やがて切れる。これが腱板断裂です。その腱板にリン酸カルシウム結晶が沈着して炎症、痛みを起こすのが石灰沈着性腱板炎という病気もあります。この2つは五十肩と似た症状になります。
腰椎椎間板ヘルニア:
背骨のクッションである椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が外に飛び出してしまった状態を椎間板ヘルニアと呼びます。神経が圧迫されることにより腰痛、脚の痛みやしびれ、ひどい場合には感覚が無くなってしまったり、足が動かせなくなってしまう事もあります。
ぎっくり腰:
急に腰部に激痛がはしる症状として有名です。基本的には腰の筋肉の損傷になるので、処置としては炎症を抑えるとこと、筋肉の損傷部位の回復をさせることで治癒します。周囲の筋肉を緩めることで回復を早め患部の負担を軽減することができます。
腰椎変性滑り症:
腰椎変性滑り症は、多くは加齢とともに椎間板や靭帯、関節など腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われ、腰の骨の並びが乱れてしまい、前や後ろ、時には横にずれる病気です。詳しい原因は不明ですが、加齢によって腰の骨を支える力が衰えてしまうために起こるのではないかと言われています。症状としては、腰や臀部の痛みや下肢の痛み、下肢のしびれなどが現れます。
変形性膝関節症:
変形性膝関節症とは加齢とともに軟骨がすり減り、関節の隙間が狭くなり膝が変形した状態のことを指します。男性より女性が多く、一般的な自覚症状としては膝の曲げ伸ばしが痛いや動作開始痛があるとされています。痛みの原因としては初期段階では筋力や筋肉の柔軟性、膝の関節の動きの悪さなどから痛みが出ていることが多いです。
シンスプリント(脛骨骨膜炎):
下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生する症状。足部にはアーチ(土踏まず)と呼ばれるものがあり、 これが機能すれば衝撃を吸収してくれますが、硬い地面の上を繰り返しランニングする、足部を背屈させる(つま先を上げる)筋肉を過剰に使いすぎると、 このアーチが潰れてしまい衝撃吸収がしっかりとできなくなり、 さらに骨の配列が崩れ、足底から関節、下腿部の骨や筋肉に大きな負担がかかり痛みは脛骨に沿ってうずくような鈍痛で始まります。シーズンの始めや新学期に新入部員がハードなトレーニングを集中的に行った場合に頻発します。
腸頸靭帯炎:
腸脛靱帯炎はランニングによる膝障害の代表です。ランニングや自転車などで、膝の屈伸運動を繰り返すことによって、腸脛靭帯が大腿外側上顆の骨隆起の上を移動するため摩擦をくり返し、腸脛靭帯に局所的な炎症を起こして膝の外側に痛みが発生します。特にマラソンなどの長距離ランナーに好発します。
ジャンパー膝:
ジャンプやダッシュなどによる膝関節の屈伸動作を頻繁に、かつ長時間にわたって行う場合、大腿四頭筋が引っ張られることで膝蓋骨、膝蓋腱、脛骨結節にまで牽引力が加わり過度な牽引力が繰り返し加わることで、膝蓋骨と膝蓋靭帯の付着部分に炎症が発生し運動時に痛みを伴います。
肉離れ:
肉離れとは状態でいうと筋肉の損傷、断裂のことをいいます。
走ったり跳んだりする際に伸びたり縮んだりすることを繰り返したり、筋肉の状態が悪い状態で同じような動きを繰り返したり、スポーツ中に急激な動きをしたり、普段出さないような力を発揮することで、筋肉の一部の線維が断裂してしまいます。これが肉離れです。また肉離れは、筋肉が伸び切っているときに急激に力を入れて収縮したときに起きやすいという特徴があります。
オスグッド病:
10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると、発生します。大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
シーバー病:
10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛、歩行時痛がその症状(踵骨骨端症)です。過激な運動のあとに症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。発育期の子どもの弱い踵骨骨端部(かかとの骨の端でアキレス腱が付着しているところ)に運動などで負荷がかかり、そこにアキレス腱の引っぱる力が持続的に加わることで、踵骨に血流障害が起こり、踵骨骨端核(かかとの骨の骨端軟骨より先の部分)の壊死、または骨軟骨炎を発症するのがこの病気です。
※こちらに書いている症状は一部のものになります。ここに書いていない症状などでもお気軽にご相談ください。